Category: ‘エレクトロニカ’

Daft Punk – Get Lucky

2014年6月23日 Posted by seki

今回は、Daft Punkの「Get Lucky」をご紹介します。

「One More Time」などのヒット曲で有名なDaft Punkが2013年に発表した新曲で、

プロデューサー・シンガーのファレル・ウィリアムスをフィーチャーした独特のディスコサウンドが話題に。

80年代のディスコ全盛期に作られたかのような曲調は、幅広い層に高い評価を得ることに成功。

第56回グラミー賞では最優秀レコードを含む5部門すべて受賞を果たすという快挙も達成しています。

このヒットを受け、世界中のアーティスト達が次々とカバーを発表するという異例の事態も。

サム・スパロー、ステップキッズ、フォール・アウト・ボーイといったバンドもカバーを披露し、

ジャンルを問わず様々なバージョンが作られるというムーブメントも注目を集めていました。

「Get Lucky」はアルバム「Random Acces Memories」に収録されています。

Ellen Mclain – Want You Gone

2014年6月8日 Posted by seki

今回は、Ellen Mclainの「Want You Gone」をご紹介します。

この曲は2007年にに発売されたゲーム「Portal」の直接的な続編である「Portal 2」のエンディングテーマとして使用され、

こちらも「Still Alive」と同じくゲームをプレイしたユーザーの間で大きな話題となりました。

Ellen Mclainはこの曲でも前作同様ゲーム内のキャラクターGLaDOSとして歌っており、「Still Alive」と比べると

曲調はより派手で明るめなものに。

「Portal 2」では前作での数々の謎が明らかになるため、この曲「Want You Gone」の歌詞もゲームをクリアした

プレイヤーであれば感動できるものになっているのです。

余談ですが、Ellen Mclainは2013年の映画「パシフィック・リム」でも人工知能役というGLaDOSと同じような役柄で出演を

果たし話題を呼んでいました。

Ellen Mclain – Still Alive

2014年6月7日 Posted by seki

今回は、Ellen Mclainの「Still Alive」をご紹介します。

この曲は2007年発売のアクションパズルゲーム「Portal」のエンディングテーマとして使用され、インターネットを通じて

一気に話題になりました。

歌っているEllen Mclainはゲーム内でGLaDOSのボイスアクターを担当しており、この曲はGLaDOSから

ゲームのプレイヤーに向けてのメッセージにもなっているのです。

曲調自体は心地の良いエレクトロ・ミュージックという印象ですが、歌詞は曲名の「Still Alive(生き続ける)」が

淡々と投げかけられるだけ。

And believe me I am still alive

I’m doing Science and I’m still alive

I feel FANTASTIC and I’m still alive

これらはGLaDOSのキャラクター視点でのメッセージになっているため、最初から最後までゲームを通して

クリアすれば意味がわかるようになる仕掛けです。

M_O_O_N – Crystals

2014年5月17日 Posted by seki

今回は、M_O_O_Nの「Crystals」という曲をご紹介します。

こちらの曲は、ゲーム「Hotline Miami」のサウンドトラックに収録されている一曲です。

ステージクリア制を採用している「Hotline Miami」では、ステージごとにバラエティ豊かな地形と武器を利用しながら、

ギャングを惨殺していくというシステムになっています。

この「Crystals」は、そのステージ中の通常時に使用されることが多いタイトルであり、

一般的なRPGなどのゲームに即していえば、これが「Hotline Miami」の「通常戦闘曲」ということになるでしょう。

クラブ・ミュージック的というには少しダークな雰囲気が勝っていますが、

規則的な構成となっていることが多いエレクトロニカジャンルは、

大局で見れば単調な作業といえる「Hotline Miami」と深い調和が取れているといえるでしょう。

そして、どちらもただ単調だけではなく、「Crystals=水晶」のようにその構造の中で音やストーリーを反射させているのです。

Coconuts – Silver Lights

2014年5月17日 Posted by seki

今回は、Coconutsの「Silver Lights」という曲をご紹介します。

こちらの曲は、ゲーム「Hotline Miami」に収録された一曲です。

ゲーム中では、主に物語部分で使われることが多く、

主人公が「ある人物たち」と邂逅する場面にて、この曲は流れます。

ある意味で「Hotline Miami」の中でも特に印象深い曲だといえるでしょう。

心音を刻むようなベース音と、ひたすらに間延びして聞こえるノイズに重なり、

夢の中に居るような不明瞭なヴォーカルが続きます。

低音が聞く者の耳に深く残るのと同時に、「Hotline Miami」の物語もまた深くしみこんでいくのです。

音楽を効果的に使った「Hotline Miami」ですが、このタイトルも紛れもなくその一部であるといえます。

こちらはゲームミュージックともクラブ・ミュージックともつかない、

どちらかといえば映画のサウンドトラックに近いものがあるかもしれません。

Scattle – It’s Safe Now

2014年5月14日 Posted by seki

今回は、Scattleの「It’s Safe Now」という曲を紹介します。

こちらの曲は、ゲーム「Hotline Miami」のサウンドトラックに収録されている一曲です。

Scattleはこのほかにも四曲を手がけており、「Hotline Miami」においての大きな存在感を持つアーティストであるといえるでしょう。

この曲は、「Hotline Miami」のほかのタイトルに比べると、陰鬱な雰囲気が薄れ、ポジティブな印象すらも受けるかと思います。

それもそのはず、この曲は、「Hotline Miami」のもう一つの側面を暗示している曲だからです。

この曲が流れているとき、プレイヤーはまさに「Hotline Miami」がもたらした驚きの真っ只中におり、

目の前で起こっていることの理解が追いつかないままに、この曲を耳にすることでしょう。

クラブ・ミュージック的な色合いが強いほかの曲に比べて、純ゲームミュージック的ともいえる耳にのこりながらもシナリオの理解を妨げないサウンドが、

プレイヤーにこれからはじまる「もう一つのHotline Miami」を予感させます。

この音楽によって作品の二面性を効果的に表現するというやり方は、次回作においても大いに期待されるところです。

M_O_O_N – Hydrogen

2014年5月13日 Posted by seki

今回は、M_O_O_Nの「Hydrogen」という曲を紹介します。

こちらの曲は、「Hotline Miami」のサウンドトラックに収録されているタイトルになります。

2012年にリリースされたHotline Miamiの人気は今でもとどまるところを知らず、

続編である「Hotline Miami 2:Wrong Number(間違い電話)」の発表内容も潤いつつあり、現在さらに熱が高まっています。

Hotline Miamiは全編を通して謎の真相が語られず、淡々とギャングを虐殺していく主人公をプレイヤーは操作していきます。

そんなHotline Miamiの根幹を支えているのが音楽ですが、M_O_O_Nはその中でもメインといえるいくつかの曲を手がけています。

このHydrogenもそのうちの一曲であり、プレイヤーはこの曲を繰り返し聞く機会に恵まれるでしょう。

というのもHotline Miamiは非常に難易度が高く、何度も何度もリトライをしているうちに、

すっかり音楽の魅力に取り付かれてしまうのです。

淡々とギャングを虐殺していく作業と、一定のリズムを保ちながらどこかおどろおどろしい音楽との調和が、

見事にプレイヤーをHotline Miamiの世界観に引き込んでいくことでしょう。

Sun Araw – Deep Cover

2014年5月11日 Posted by seki

今回は、Sun Arawの「Deep Cover」という曲を紹介します。

こちらの曲は、「Hotline Miami」というゲームのサウンドトラックに収録されている一曲です。

作中では、常にステージの開始地点となる、「拠点」にて流れるBGMとなっています。

「Hotline Miami」は非常にバイオレンスかつダークな雰囲気のゲームで、

この主人公が根城にしている「拠点」も、どこか不気味な雰囲気をたたえています。

「Deep Cover」の冒頭から鳴り続けるサイレンのような音が、

「Hotline Miami」から感じる淡々としながらどこか危険なイメージを、見事に伝えてくれます。

「拠点」のBGMは繰り返し繰り返し聞くものですから、それだけ印象も強まっていくことでしょう。

「Hotline Miami」をプレイしていない方でも、「Deep Cover」に限らずこのサウンドトラックは、

エレクトロニカとしても完成度が高い楽曲が揃っています。

サウンドトラック単品で購入して楽しむ、ということでも十分に価値はあるでしょう。

El Huervo – Turf

2014年5月10日 Posted by seki

今回は、El Huervoの「Turf」という曲を紹介します。

こちらは、「Hotline Miami」というゲームのサウンドトラックからの一曲です。

「Hotline Miami」は海外発のインディーズゲームで、謎めいたストーリー展開とともに、

主人公がマフィアやギャングの居所に乗り込んで殺人を繰り返す、というバイオレンスなストーリーとなっています。

そんな「Hotline Miami」ですが、サウンドはすべてプロとして活動しているインダストリアルやプログレッシブのサウンドクリエーターによって手がけられています。

El Huervoもその一人であり、彼は単独でアルバムもリリースしている、れっきとしたプロのミュージシャンなのです。

この「Turf」という曲は、ゲーム中のある重要な局面での音楽ですが、

その緊張感を余すところなく表現するために、この曲が貢献している部分は大きいかと思われます。

ゲームのスピード感と、バイオレンスな中にもどこか幻想的な雰囲気をつくりあげるために、

「Hotline Miami」のサウンドトラックはその大きな柱となっているのです。

Foster the People – Nevermind

2014年4月17日 Posted by seki

今回は、Foster the Peopleの「Nevermind」という曲をご紹介します。

Foster the Peopleは、アメリカカリフォルニア州ロサンゼルス出身のインディー・ポップバンド。

彼らの最新アルバム、「Supermodel」に収録されたうちの一曲が、「Nevermind」です。

Foster the Peopleの特徴として、不思議なやわらかさを持ったボーカルと、

そして淡々とメッセージ性の強い歌詞を展開していくことがあげられます。

そんな中でこの曲は、持ち前のエレクトロポップも控えめに、シックな雰囲気に仕上がっています。

Never mind what you’re looking for
You’ll always find what you’re looking for
Sometimes it’s blinding in the race
But I’ll be here smiling when I see your face

諭すような、諦めさせるようなボーカルと、時折混じるアコースティックなサウンドが心地よい一曲です。