Category: ‘ロック’

Spirit Club – Still Life

2015年2月3日 Posted by seki

今回は、Spirit Clubの「Still Life」をご紹介します。

Spirit ClubはWavvesのフロントマン、Nathan Williams(ネイサン・ウィリアムス)による新プロジェクト。

Wavvesの最新アルバム『Afraid of Heights』などではバンドサウンドが全面に押し出されていたのに対し、この「Still Life」はWavves初期の宅録スタイルに戻ったかのようなサウンドが印象的。

Wavvesを自宅録音プロジェクトから世界に誇る大人気バンドに成長させたNathan Williamsにとって、原点回帰といえるようなバンドになっていくのかもしれません。

尚、新曲公開のタイミングに合わせて、YouTubeではJacob Turnbloomが手掛けたミュージック・ビデオが公開されており、今春にはデビュー・アルバムのリリースも予定されています。

Pixies – Debaser

2015年1月20日 Posted by seki

今回は、Pixiesの「Debaser」をご紹介します。

Pixies(ピクシーズ)といえば、映画『ファイト・クラブ』のエンディング曲でもある「Where Is My Mind?」などが有名でしょうか。

「Debaser」こそ、ボーカルのブラック・フランシスによる狂気を感じさせるようなシャウト、疾走感溢れる曲調で、予測不可能なリフなどPixiesの魅力が詰まった一曲になっていると思います。

「Debaser」からスタートするアルバム『Doolittle』に収録されている曲はどれもスローテンポなものばかりであるのに対し、この曲は唯一突き抜けてアップテンポ。

リスナーを飽きさせないような構成などが評価され、Pixiesは現在、オルタナティブ・ロックを代表するようなバンドとして有名ですね。

「Debaser」はアルバム『Doolittle』、ベストアルバム『Wave of Mutilation: Best of Pixies』に収録されています。

Mac DeMarco – Still Together

2014年12月17日 Posted by seki

デモ盤の日本版リリースが決定し、今年リリースされたセカンドアルバム『Salad Days』がSPINの「2014年のベストアルバム50」に選出されるなど、

良いニュースが続くインディー・ロック界の風雲児Mac DeMarco。

本日はMac DeMarcoのファーストアルバム『2』から「Still Together」について。

 

「Ode to Viceroy」や「My Kind of Woman」などのサイケな曲が揃ったアルバムのトリを飾るのが、この「Still Together」だ。

それまでの10曲とは対照的に、シンプルなアコースティックギターの音色とMacの歌声だけが響き渡る、非常に静かな曲。

曲を演奏し終えた後に「Kiki」と呼びかけているが、これは彼が交際しているKieraという女性のことだそう。

実に10年以上交際を続けているようで、この曲はどれだけバカなことをやっても、Still Together(それでも一緒)な彼女に捧げる歌なのだろう。

2013年のPitchfork Music Festivalでは彼女をステージに上げ、普通に観衆に紹介し、そのまま彼女と一緒にパフォーマンスを続けた。

 

余談だが、米国のTVネットワークadult swimのThe Eric Andre Showに出演したMac DeMarcoがこの「Still Together」を披露して、

日本のバラエティ番組風にボコボコにされるという演出があり、それについて彼の母親がFacebook上で「もっと才能がある子なのよ」と嘆いていた。

 

そんなMac DeMarcoは、来年1月に初の来日公演を行う。

My Chemical Romance – Na Na Na

2014年12月2日 Posted by seki

今回は、My Chemical Romance(マイ・ケミカル・ロマンス)の「Na Na Na (Na Na Na Na Na Na Na Na Na)」をご紹介します。

本国アメリカではエモ・ブームの立役者として有名なMy Chemical Romanceですが、

この曲が収録されているアルバム『Danger Days: The True Lives Of The Fabulous Killjoys』はよりロック色が前面に出た作風になっています。

前作「The Black Parade」が一つの物語を描くようなコンセプチュアルなアルバムだったのに対し、

本作は一曲一曲が独立したスタイルを持っている印象に。

ボーカルのジェラルド・ウェイは過去にアニメーターとして活動していたことがあり、バンドの活動休止後はコミックを執筆するなどマルチな才能を発揮しています。

この曲のミュージック・ビデオは視覚的にも面白い試みとなっており、彼の作家性が垣間見えるプロジェクトだといえるのではないでしょうか。

Mac Demarco Passing out Pierces

2014年11月14日 Posted by seki

今回は、Mac Demarcoの「Passing Out Pieces」をご紹介します。

Mac Demarcoの特徴といえば、甘い歌い方とヨレヨレのギターが重なり、まるで夢を見ているかのような感覚にさせられる音楽性でしょう。

この「Passing Out Pieces」が収録されているアルバム「Salad Days」に収録されている曲は、終始彼が囁くような声で歌い、テンポも遅いものばかり。

これは1年以上に渡ってツアーを続けていた彼が、疲弊のために全体的にスローな曲が多くなったというのが理由なのだとか。

Salad Days(青春時代)というタイトルの通り、これまでの彼の人生を振り返った自省的な楽曲が多く、

特に「Chamber of Reflection」はスローなテンポに乗せて繰り出される内面に迫った歌詞が耳に残るものになっています。

疲れ切ったMac Demarcoの歌声はこちらの疲れまで癒してくれるかのようであり、何回でも聴き直したくなるような珠玉の曲が揃っています。

King Tuff – Bad Thing

2014年11月11日 Posted by seki

今回は、King Tuffの「Bad Thing」をご紹介します。

King Tuff(キング・タフ)はアメリカで結成されたインディー・ロックバンドで、有名インディーレーベルのSub Popレコードに所属し

ていることで知られています。

Kyle Thomas、Magic Jake、Garett Goddardの3人からなるバンドで、2006年から数枚のアルバムをリリース。

中でも2012年にリリースされたアルバムの「King Tuff」に収録されているこの曲「Bad Thing」はヒットを記録し、Sub Popのリスナ

ーやインディー音楽ファンから注目を集める理由にもなりました。

「Bad Thing」は軽やかなギターのサウンドとボーカルのKyle Thomasの独特な声が合わさり、アルバムの中でも最も聴きやすいナンバ

ーという印象です。

「Bad Thing」はサードアルバム「King Tuff」に収録されています。

Troy Baker – What We Lost in the Fire

2014年10月27日 Posted by seki

今回は、Troy Bakerの「What We Lost in the Fire」をご紹介します。

Troy Baker(トロイ・ベイカー)は米国で活動中の声優・俳優で、アニメの声優経験を経て現在では主にゲームで活躍しています。

今年9月に公式Twitterアカウントでアルバムのリリースが予告され、翌月にアルバム『Sitting in the Fire』がリリース。

彼は過去にバンドのボーカルを務めていた経験があるとのことで、今回のファーストアルバムのリリースは念願叶っての音楽活動の第一歩ということに。

海外では抜群の演技力で知られているTroy Bakerですが、ファンの間では歌声も素晴らしいとインターネット上で話題になっています。

「What We Lost in the Fire」はiTunes、Amazonで配信中のアルバム『Sitting in the Fire』に収録されています。

Mac DeMarco – Ode to Viceroy

2014年10月9日 Posted by seki

今回は、Mac Demarcoの「Ode to Viceroy」をご紹介します。

Mac Demarco(マック・デマルコ)はカナダで活動しているシンガーソングライターで、これまでに合計3枚のEP・アルバムをリリースしています。

ヨレヨレのギターサウンドに気怠さを感じさせるような歌い方で、瞬く間にして世界中のリスナーを虜に。

曲名の「Ode to Viceroy」を日本語に訳すと、「ヴァイスロイに寄せる歌」。

このViceroy(ヴァイスロイ)とはアメリカで販売されている激安タバコのことで、Mac Demarcoはヴァイスロイを四六時中吸っているのだとか。

アーティスト写真もヴァイスロイが降り注ぐ写真であったり、Twitterアカウントで公開されていた写真でも必ずヴァイスロイを咥えているほど。

下手に飾らない、そしてどこか憎めない部分も彼の魅力なのかもしれません。

「Ode to Viceroy」はアルバム「2」に収録されています。

Fall Out Boy – The Take Over, the Breaks Over

2014年9月30日 Posted by seki

今回ご紹介するのは、Fall Out Boyの「The Take Over, the Breaks Over」です。

デビュー当時のエモとは異なり、クラシックなロック調のサウンドが特徴的なこの曲。

それまでの音楽性とは大きく違っているものの、インタビューでのヴォーカルのパトリック・スタンプの発言によるとデヴィッド・ボウイの音楽性を意識したとのこと。

また、曲中のギターソロ部分はPanic! at the DiscoのRyan Ross、New Found GloryのChad Gilbertがそれぞれゲストギタリストとして担当。

Panic! at the Discoはこの曲以外でも、様々な形でFall Out Boyとコラボレーションを行っています。

「The Take Over, the Breaks Over」はFall Out Boyのサードアルバム『Infinity on High』に収録されています。

Fall Out Boy – My Songs Know What You Did In The Dark

2014年9月27日 Posted by seki

今回ご紹介するのは、Fall Out Boyの「My Songs Know What You Did In The Dark (Light Em Up)」です。

4年の活動休止期間を経て突如発表されたこの曲は、それまでのエモ、ポップ路線から大きく離れたロック調になったことでも話題になりました。

シングルのリリースに合わせ、この「My Songs Know What You Did In The Dark (Light Em Up)」のミュージック・ビデオから始まる連作映像プロジェクト『The Young Blood Chronicles』も発表。

この曲のビデオではラッパーの2 Chainzが過去のFall Out Boyの楽器、レコードを燃やす模様が描かれており、バンドの新たな再スタートを記念するような曲であると言えるでしょう。

「My Songs Know What You Did In The Dark (Light Em Up)」はアルバム『Save Rock and Roll』に収録されています。