今回は、Mac Demarcoの「Passing Out Pieces」をご紹介します。
Mac Demarcoの特徴といえば、甘い歌い方とヨレヨレのギターが重なり、まるで夢を見ているかのような感覚にさせられる音楽性でしょう。
この「Passing Out Pieces」が収録されているアルバム「Salad Days」に収録されている曲は、終始彼が囁くような声で歌い、テンポも遅いものばかり。
これは1年以上に渡ってツアーを続けていた彼が、疲弊のために全体的にスローな曲が多くなったというのが理由なのだとか。
Salad Days(青春時代)というタイトルの通り、これまでの彼の人生を振り返った自省的な楽曲が多く、
特に「Chamber of Reflection」はスローなテンポに乗せて繰り出される内面に迫った歌詞が耳に残るものになっています。
疲れ切ったMac Demarcoの歌声はこちらの疲れまで癒してくれるかのようであり、何回でも聴き直したくなるような珠玉の曲が揃っています。