Archive for: 󈥬月 2017’

スピッツ-「楓」

2017年12月30日 Posted by seki

本日の一曲は、日本のロックバンド「スピッツ」が1998年7月7日に発売された通算19枚目のシングルで、両A面仕様になっているシングルの片方です。

そもそも、このシングルはスピッツの8枚目のアルバム「フェイクファー」に収録されていた「楓」と、録音はされたものの未収録になった「スピカ」を一枚に纏めたのです。

なので、発売された当時のジャケットは裏表、どちらも表紙の様なデザインで、2種類のジャケットがある仕様になっています。

音楽番組のオープニングテーマや、2010年にはスペシャルドラマの主題歌になったり、根強い人気を博しています。

そして、2017年にはキリンビバレッジから販売されている「午後の紅茶」の冬の特別コマーシャルにて、出演している女優の白石萌歌氏が自らカバーしている楽曲でもあります。

原曲は静かな演奏に合わせて、透明感ある歌声で、別れの言葉が紡がれる一見すると寂しげな曲です。

ですが、見方を変えれば、遠く離れた相手を想い、それでも前に進もうとする力強い曲にも聞こえる筈です。

山下達郎-「クリスマス・イブ」

2017年12月24日 Posted by seki

本日はクリスマス・イヴという事で、日本では定番中の定番となった山下達郎氏の「クリスマス・イブ」を紹介します。

この楽曲は今から30年以上前、1983年12月14日に発売された山下達郎氏の通算12作目のシングルです。

ですが、発売された当初は話題にならず、ヒットソングではなかったそうです。

そんな「クリスマス・イブ」を一躍話題にしたのが、JR東海「ホームタウン・エクスプレス」のX’mas編のコマーシャルです。

物語は当時15歳だった女優の深津絵里さんが演じる女の子が、新幹線から降りてくる彼をホームで待ちます。

けれど、いくら探しても彼の姿は見つからず、少し涙ぐむ彼女の前に柱の陰からプレゼントを持った彼が登場する。

このコマーシャルに起用された事で一気に知名度が上がり、クリスマスの定番ソングとして定着したそうです。

歌詞は待ち人が来ないクリスマスの寂しさを綴っていますが、だからこそ、彩るリズムと間奏で流れる「カノン」がクリスマスらしさを際立たせているとのかもしれません。

宇多田ヒカル-「あなた」

2017年12月17日 Posted by seki

本日の一曲は、2017年12月9日に発売された、日本の宇多田ヒカル氏の8枚目の配信限定シングルの曲です。

この楽曲は2017年12月9日、シングルの配信と同日に公開された映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」の主題歌に起用されています。

原作は1984年から連載されている西岸良平氏の「鎌倉ものがたり」で、舞台は人間・魔物・妖怪が当たり前のように共存している「鎌倉」に住むミステリー作家の一色正和と彼の妻である亜紀子が様々な事件に遭遇して、それを解決していくのです。

事件の犯人が妖怪だったり、幽霊だったり、時に宇宙人だったり、不思議な町らしい構成になっています。

そんな作品を元にした映画は、亜紀子が鎌倉に嫁いでくる事で始まります。

そんな本作を飾る主題歌は、ピアノの静かなリズムから始まり、そこに宇多田ヒカル氏の澄んだ歌声が重なり、タイトルにもなっている「あなた」を如何に愛しているか、2人で居られる事が如何に幸せか、いつまでも一緒にいたい、そう願う歌詞が曲に一層の彩りを添えています。

AKB48-「11月のアンクレット」

2017年12月5日 Posted by seki

本日の一曲は、11年に渡ってAKB48のメンバーとして活躍した「まゆゆ」こと渡辺麻友氏がラストセンターを飾る、人気女性アイドルグループ「AKB48」の記念すべき50枚目のマキシ・シングルの表題曲です。

発売されたのは2017年11月22日、彼女の卒業ソングである「サヨナラで終わるわけじゃない」をカップリング曲にして、AからEと全部で5種類のバージョンがあります。

タイトルにある「アンクレット」とは足首に着ける装飾品で、楽曲の中では「僕」が好きだった「君」から贈られた思い出の品として登場します。

軽快なリズムに合わせ、夏が過ぎた頃に「君」から呼び出された「僕」の心情をラストセンターを務める渡辺麻友氏とメンバーが歌い上げています。

肌寒い季節になっても、自分より優しい人だからと諦めていても、今も忘れられない相手から贈られたプレゼントを手放せない。

もう「君」の心は「僕」に向いていないのに、それでも「僕」は11月になってもアンクレットを外せない、そんな失恋の様な、けれど恋をしている様な、どちらにせよ、やはり切なさを感じさせる一曲に仕上がっています。