本日の一曲、または季節を感じられる春の桜ソングの最後を飾るのは一度は音楽活動を離れた人気女性シンガーソングライターの宇多田ヒカルさんの11枚目のシングルの表題曲です。
発売されたのは2002年5月9日、同年に放送されていたTBS系テレビドラマ「First Love」の主題歌に起用されました。
このドラマは元教師と教え子との所謂「禁断の愛」を描いた大人のラブストーリーで、透明感がありながら、どこか切ない気持ちになる歌声がドラマに色を添えています。
曲名の「SAKURAドロップス」とは散っていく桜を意味しているそうで、その言葉通り、曲調は満開の桜ではなく、風に花びらを飛ばされる桜が思い浮かぶバラードの様です。
そんな曲に合わせるように歌詞は後悔する事を知っているのに恋をしてしまう、相手が好きでたまらない、それがストレートに伝わってくる内容に仕上がっています。
何度も咲いて、散って、美しい景色を作り上げる「桜」と繰り返してしまう「恋」が彼女の歌声によって見事に表現された一曲とも言えます。
因みに、この曲の影響かは謎ですが、このシングルが発売されて有名な「サクマドロップス」の売り上げが上がったという話もあるそうです。