Archive for: 𔃹月 2017’

福山雅治-「聖域」

2017年9月29日 Posted by seki

本日の一曲はテレビ朝日系木曜ドラマ「黒革の手帖」の主題歌です。

手掛けるのは日本の人気男性シンガーソングライターであり、また作詞家、作曲家、俳優など幅広い活動を行っている福山雅治氏です。

32枚目のシングルの表題曲で、発売されたのは2017年9月13日、作詞に作曲、編曲まで関わった福山雅治氏によって生み出された一曲はタイトル通り「聖域」がコンセプトになっているそうです。

この「黒革の手帖」は日本の作家、松本清張氏の長編小説が原作で、ある理由で銀座のクラブのママに転身した女性銀行員が、夜の銀座を舞台に野望へ向け、次々に「獲物」を狙うのです。

これだけ読むとタイトルの「聖域」と真逆の様な舞台で、ジャズとスパニッシュが混ざり合ったキレのある曲調、それに合わせた艶を含んだ、それでいて誰も寄せ付けない自分だけの価値観、信念を持つ女性像を思わせる歌詞が印象的です。

ですが、自分が幸せか、恵まれているか、不幸なのか、貧しいのか、それを決めるのは他人じゃなくて自分だから、決して近寄るな。

そう感じさせる一曲で、正に「自分だけの聖域」が確立された仕上がりになっています。

乃木坂46-「逃げ水」

2017年9月19日 Posted by seki

本日の一曲は人気女性アイドルグループ「乃木坂46」の18枚目のシングルの表題曲です。

発売されたのは2017年8月9日とシングルの発売自体は一ヶ月前ですが、2017年9月の時点で未だに音楽番組によってはシングルランキングに入っている曲です。

この「逃げ水」とは蜃気楼の一種で、風もなく晴れた暑い日にアスファルトの道路など熱せられた場所で、遠くに水がある様に見える現象の事です。

その場所に行っても水はなく、更に遠くに水が見える、そんな風に水が逃げる様に見えるので名付けられたそうです。

そんなタイトルらしく、これまで発表された夏のシングルの様なポップでハツラツとした雰囲気と少し違い、全体的にアップテンポながら落ち着いたリズムで、不意にドビュッシー作曲の「月の光」が流れます。

歌詞も夢中になって追いかけた事が蜃気楼の様に消え、あの日々は何だったのか、と夏の終わりに吹き抜ける涼しさを含んだ風の様な内容になっています。

そんな意味では、これから秋に向かう今の時期にピッタリな一曲かもしれません。

ポルノグラフィティ-「キング&クイーン」

2017年9月12日 Posted by seki

本日は「スポーツの秋」と「芸術の秋」が一緒に楽しめる一曲と言えるでしょう。

この楽曲は9月5日から開催されている「バレーボール・ワールドグランドチャンピオンズカップ」、日本国内では通称「グラチャン」と呼ばれるバレーボールの国際大会のテーマソングに起用されています。

オリンピックの様に4年に1度、各大陸のチャンピオン4チームと、日本と国際バレーボール連盟が推薦するチームの合計6チームが世界一を目指して競い合います。

そんな大会を盛り上げるのは、広島県因島出身の2人組の日本のロックバンド「ポルノグラフィティ」です。

今回の楽曲が収録されているのは 、2017年9月6日に発売された45枚目のシングルで、実際にバレーボールの試合を観戦して作り上げたそうです。

なので、選手がボールをコートに打ち込む様な力強さ、それを返す為にコートを駆け抜けるスピード感、苦しい時にこそ顔を上げる大切さ、そんな臨場感を感じられる一曲になっています。

この曲だけでも楽しめますが、こんな風に「どうして出来上がったのか」を知ると更に曲の魅力に気付けると思います。

amazarashi-「空に歌えば」

2017年9月7日 Posted by seki

本日の一曲は、2017年3月から放映されているテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」第2期の第2クールのオープニングテーマです。

この楽曲が表題曲のシングルは2017年9月6日に初回限定盤A、Bと通常盤の3形態で発売されました。

この楽曲はテレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」の為に書き下ろされた事もあり、アニメの内容を連想させるリズムと歌詞になっています。

主人公が「ヒーロー」として、暗い感情故に窮地に陥る友を救い、明確な意思を持った「悪」と対峙する。

曇天を払い、青空に向かって叫び、目指した場所へ走り続ける。

そんな場面をイメージさせるギターサウンド主体のリズムに、不屈の意志を感じさせる歌詞を歌いあげるのは、日本のロックバンド「amazarashi(アマザラシ)」です。

青森県で結成され、バンド名には「日常に降りかかる悲しみや苦しみを雨に例え、僕らは雨曝しだが“それでも”というところを歌いたい」から、という意味が込められているそうです。

この楽曲だけでも楽しめますが、タイアップなのでテレビアニメや原作の知識があると曲を更に楽しめるでしょう。