Archive for: 𔃵月 2017’

NakamuraEmi(ナカムラエミ)-「Don’t」

2017年5月25日 Posted by seki

本日の一曲は2017年4月から放映されているテレビアニメ「笑ゥせぇるすまんNEW」のオープニングテーマです。

この「笑ゥせぇるすまん」とは、漫画家の藤子不二雄A氏の代表作の一つであり、ブラックユーモアを描いた作品です。

一話完結型のオムニバス形式で、謎の多きセールスマン「喪黒 福造(もぐろ ふくぞう)が様々な悩み、願望を持つ大人の願いを、無償で叶えるのですが、これには破ってはいけない制約があったり、願いが叶って道具を多用しようとする人間に喪黒は忠告をします。

しかし、それが守られる事はほぼなく、約束を破り、「ドーン!」の掛け声と共に多大な代償を支払う事になるのです。

そんな、今作で二度目のテレビアニメとなる作品のオープニングを手掛けるのは日本のミュージシャンのNakamuraEmi氏。

アコースティックギターが主体のポップな曲調に合わせ、欲に溺れた大人を諫める様な歌詞をストレートに歌い上げています。

楽曲が収録されたシングルはエンディングテーマも一緒に収録されており、2017年5月24日に発売されました。

シェネル-「Destiny」

2017年5月18日 Posted by seki

本日の一曲は数多くの映画やドラマで主役を務める藤原竜也氏が主演のTBS系金曜ドラマ「リバース」の主題歌を紹介します。

このドラマの原作は、ある中学生教師の復讐を綴った「告白」でデビューと共に新しいミステリーのジャンルを築いた作家、湊かなえ氏の同名小説です。

ドラマでは少し設定が異なりますが、基本は同じで藤原竜也さん演じる、平凡で冴えない日常を送っていた主人公が見知らぬ人物から「忘れられない過去」を突き付けられる事で物語が始まります。

やがて、その「過去」の真実を追い続ける内に、複雑に絡み合う人間関係を知り、小説版では最後に驚愕の事実を知る事になります。

登場人物の「裏の顔」と「表の顔」が垣間見える正に「リバース」なドラマを飾るのは、2017年でデビュー10周年となるオーストラリア出身の歌手シェネルさんです。

不安や焦燥感、そして緊張感を連想させる旋律に合わせ、力強い歌声で「罪と罰」や「愛の定義」に「運命(さだめ)」など作中に関連する単語を使いつつ、一曲の「愛の歌」に仕上げられた歌詞を歌い上げています。

シングルの発売は2017年5月10日、この一曲でも楽しめますが、個人的にドラマか原作小説に触れた後に聞くと更に楽しめるでしょう。

かりゆし58-「アンマー」

2017年5月14日 Posted by seki

本日は「母の日」という事で、母への感謝をストレートに歌った一曲を紹介します。

手掛けるのはメンバー全員が沖縄県出身か在住の日本のロックバンド「かりゆし58」、「かりゆし」とは沖縄の方言で「縁起が良い」や「めでたい」という意味で、数字の「58」は国道58号線の事を意味しているそうです。

この楽曲が収録されたシングルはインディーズ時代のデビューシングルで、沖縄盤と全国盤の2種類が存在し、沖縄盤は2006年7月5日、全国盤は2006年8月14日に発売されました。

そして、このデビューシングルはインディーズにも関わらず話題になり、2006年12月には「日本有線大賞新人賞」を受賞したのです。

沖縄民謡を連想させるゆったりとしたリズムに合わせ、大人になるまで母親の苦労を知らずに生きた事を恥じて、最大限の感謝を綴った歌詞が印象的な一曲です。

これはボーカルの方が実体験した事らしく、それが更に話題を呼びました、また2016年には恋愛小説で人気を博した有川浩氏が、この歌をモチーフにした小説を出版しました。

After the Rain-「解読不能」

2017年5月7日 Posted by seki

本日の一曲は「ブラック・ジャック」に「ジャングル大帝」など、数多くの漫画を生み出し、「漫画の神様」と呼ばれた手塚治虫氏の代表作「鉄腕アトム」へと繋がる物語の主題歌です。

物語のタイトルは「アトム ザ・ビギニング」、「アトム」の「生みの親」となる「天馬午太郎」、そして「育ての親」となる大きな鼻がトレードマークの「お茶の水」、若き日の2人が友情を育んで「成長するAI」、すなわち「自我」を持ったロボット「A106(エーテン・シックス)」を生み出します。

漫画、アニメ共に手塚プロダクションが協力しており、文字通り「鉄腕アトムへと至る物語」である本作のテレビアニメーションのオープニングを飾るのは、人気動画サイト「ニコニコ動画」の人気「歌い手」である、そらる氏とまふまふ氏が組んだユニット「After the Rain」です。

2017年4月12日に発売されたシングルは、ユニットの記念すべき1枚目のシングルで、近未来を彷彿とさせるスピード感溢れるリズムに、エラーやデータと言った機械的な単語と、文字通り「解読不能」な「心の複雑さ」を表した歌詞が特徴的な一曲になっています。