Archive for: 𔃲月 2014’

Honey Claws – Vf Trapocket

2014年2月12日 Posted by seki

今回は、Honey Clawsの「Vf Trapocket」という曲を紹介します。

Honey Clawsは、テキサス州オースティン出身の、エレクトロ/ヒップホップグループです。

ヒップホップというと畳み掛けるような言葉の応酬というイメージがあるかもしれませんが、

Honey Clawsのもたらすヒップホップはそういったものとはまた違った趣があります。

繰り返されるシンプルなトラックに沿って、歌とも語りともつかないトーンで歌詞が乗せられていきます。

そしてHoney Clawsを最も特徴づけているのは、

「Bone Hollow」や「Digital Animal」などの曲にも見られるダークな一面でしょう。

この「Vf Trapocket」もまた、Honey Clawsの持つダークな一面を、

一点に凝縮したような名曲となっています。

Honey Clawsの生み出す世界観にたっぷりと浸れる一曲です。

The Ting Tings – Great DJ

2014年2月10日 Posted by seki

今回はThe Ting Tingsの「Great DJ」を紹介させていただきます。

The Ting Tingsはイギリスでケイティ・ホワイトとジュールス・デ・マルティーノが男女2ピースバンドとして結成。

2008年ごろに大きなヒットを記録し、その後日本でも広く知られるようになりました。

そんなThe Ting Tingsですが、代表曲と言ってもいいのがこの「Great DJ」です。

女性ボーカルということでどこか可愛らしい雰囲気もありながら、強烈なドラムの音は耳に残り、どこかクセになる魅力を持

ち合わせています。

二人だけで様々な楽器を駆使して曲を作っており、その努力や遊び心溢れるサウンドの虜になってしまっているファンは世界

中にいるようです。

今聴いてみてもまったく古臭さを感じさせない曲なので、ポップで軽いノリの曲が好きだという人にもおすすめできるかもし

れません。

「Great DJ」はThe Ting Tingsのアルバム「We Started Nothing」に収録されています。

The Thermals – No Culture Icons

2014年2月8日 Posted by seki

今回は「The Thermals」の「No Culture Icons」を紹介します。

The Thermals(ザ・サーマルズ)はオレゴン州ポートランド出身の3ピースバンドで、ハッチ・ハリスとケイシー・フォスタ

ーを中心に結成されました。

「No Culture Icons」はサブ・ポップ・レコードから発売された彼らのファーストアルバム「More Parts per Million」に収

録。

インディーロック寄りの荒々しいサウンドと、わざと音質を悪くするローファイというジャンルに属す楽曲。

アートに対する荒削りな姿勢を歌いながら、その裏では直球のラブソングにもなっているという何とも不思議な曲となってい

ます。

しかしながら明るいサウンドや真っ直ぐな歌声など、何回でも聴きたくなるような曲であり、実際The Thermalsにとっても彼

らの初期を代表する曲になりました。

聴いたこともないような独特な魅力を持ち合わせているので、是非おすすめしたい一曲です。

Paramore – 「Ain’t It Fun」

2014年2月6日 Posted by seki

今回は、Paramoreの「Ain’t It Fun」という曲をご紹介します。

Paramoreは、アメリカのロックバンドで、2008年にはグラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされたほどの実力派。

ボーカルのヘイリー・ウィリアムズは現在25歳。

2008年のノミネートを受けた際には、まだ20歳にもなっていなかったということになります。

そんなParamoreによるこちらの「Ain’t It Fun」は、2013年に発表された、
「Paramore」というタイトルのアルバムに収録されている曲です。

自らの名前をつけたアルバムですから、まさにParamore自身の魅力と個性を再び見せ付ける作品にする、という意気込みが伝わってきます。

ロックな一面もポップな一面も見せるParamoreの中で、「Ain’t It Fun」は思い切りポップな側に寄った一曲だといえます。

力強いヘイリーの歌声によって、きっと活力を得ることができるでしょう。

Panic! at the Disco – 「This Is Gospel」

2014年2月5日 Posted by seki

今回ご紹介するのは Panic! at the Discoの「This Is Gospel」です。

この曲は、約三年ぶりとなる彼らの最新アルバム、
「Too Weird To Live, Too Rare To Die!」の一曲目にあたります。

変わったタイトルを訳すと、「生かしておくには奇妙だが、死ぬには惜しすぎる!」という意味。

メンバーの脱退がありながらも発表された三枚目のアルバム、
「Vices & Virtues」は彼らの方向転換を決定的にするものだったといえるでしょう。

それを経て発表された「Too Weird To Live, Too Rare To Die!」というタイトルには、
これまで型破りなことをやってきた彼ら自身の、少々自虐的な自己評価にも思えます。

「This Is Gospel」は明らかに彼らの新しい一面でもありながら、
「Vices & Virtues」のオープニングであった「The Ballad of Mona Lisa」のような物悲しさも同時に併せ持っています。

ボーカルのブレンドンが悲痛な叫びを見せるミュージックビデオも必見です。

The Cribs – Men’s Needs

2014年2月4日 Posted by seki

今回ご紹介するのは The Cribsの「Men’s Needs」

The Cribsはイギリスのインディー・ロックバンドであり、その独特のメロディや歌い方は日本でも受け入れられています。

三人のメンバーは血のつながっている兄弟で、ローファイ音楽が好きだからという理由で結成されたようです。

双子のゲイリー・ジャーマンとライアン・ジャーマンによるツインボーカルはゆったりとしながらも時に過激で、楽曲の豊かさも人気の理由になっているのだと思われます。

この曲では男性の女性に対する率直な気持ちが歌われており、歌詞には共感できる男性も多いかもしれません。

どこか気の抜けたゲイリーのボーカルですが、何回も聴いている内にその魅力から抜け出せなくなってしまうでしょう。

イギリスでは大ヒットを記録し、それまで自由気ままに活動を続けてきた彼らが一気に知られるきっかけにもなりました。

その後もメンバーの加入や脱退などを経て、今でも精力的に活動が行われています。

Fun. – Be Calm

2014年2月4日 Posted by seki

今回はFun.の「Be Calm」という曲をご紹介します。

Fun.はアメリカのインディー・ロックバンドで、2009年に「Aim and Ignite」というアルバムでデビューを果たしました。

ボーカルのネイト・ルイスは、これ以前にThe Formatという人気バンドを組んでいましたが、

こちらのバンドの解散後、このFun.が結成されることになりました。

Be Calmは、そのデビューアルバムである「Aim and Ignite」の最初の曲になります。

まるで舞台音楽のような導入とともに、ネイトは語りかけるように歌います。

深く沈みこむようなことがあっても、自分の鼓動を感じてまだ生きていることがいやになっても、

「冷静になれ」とネイトは語り続けるのです。

全身を、余すところなく使って生み出されるネイトの声量と歌唱力には、

言葉を使って語りかけられるよりもはっきりとした、力強い生命力を感じられることでしょう。

Cage the Elephant – In One Ear

2014年2月3日 Posted by seki

今回はCage the Elephantの「In One Ear」という曲をご紹介します。

Cage the Elephantはボーカルのマット・シュルツを中心に結成されたアメリカのロックバンド。

メンバーは以前Perfect Confusionというバンドでアルバムをリリースしていましたが、売れ行きも悪く批評家からの評判もイマイチという結果に。

「In One Ear」の歌詞はそんな売れないバンド時代を過ごした彼らの気持ちが込められており、苦い思い出をそのまま曲にしてしまうというコンセプトです。

この曲で歌われているのは、ロックンロールとは何かというもの。

しかしながらその歌詞はただ音楽について語っているのではなく、同時に人々を勇気づけるようなメッセージになっているのです。

彼らにとっての再スタートを象徴するような一曲ですが、悩みを抱えている人や自信を無くしている人にとっても救いになるかもしれません。

Cage the Elephantはこの曲のヒットを機に日本でも人気が上昇。つい最近新しいアルバムも発売されています。

ロック調の曲ですがポップなメロディのため、すんなり聴けて、なおかつ何回でもリピートしたくなるような曲です。

Kettel – follow me!

2014年2月3日 Posted by seki

今回はKettelというアーティストを紹介したいと思います。

Kettelはオランダ出身のエレクトロニカ・IDM(インテリジェント・ダンス・ミュージック)ミュージシャンです。

彼が「Dreim」というアルバムでデビューを果たしたのは若干19歳のときでした。

表題のfollow me!は、Kettelが2006年に発表したアルバム「My Dogan」に収録されている一曲です。

「My Dogan」は前作の「Through Friendly Waters」に次いでファンからの評価も高く、

確かにたっぷりと名曲が詰まったアルバムだといえるでしょう。

Kettelの持ち味といえば無機質な電子音なのに「優しい」、そしてどこか「懐かしい」ところだと私は考えています。

きっと、まったくKettelのことを知らない方が彼の曲を聴いたとしても、

どこかに「懐かしさ」を感じるのではないかと思います。

それほどに、彼の音楽は聴く者に「郷愁」を感じさせる優しさにあふれているのです。