JAGATARA  「ニセ預言者ども」 二

2013年9月26日 Posted by seki

2.「みちくさ」

哀しいホーンの調べが郷愁を誘う「みちくさ」は、JAGATARAの代表曲の一つと言っていい名曲です。

ホーンに交じって、生ギターの調べもまた、郷愁を誘いながら、前奏を奏でると思いきや、突然、ファンク・ビートが炸裂する曲調が一変し、江戸アケミが、

「闇から闇へと葬り去られる時代で
こうしろああしろそうしろと
そんな世界にお前は住んでる
夜から夜へと急ぎゆくその中で
こうしろああしろそうしろと
あいつらが今日もがなりたててる
WAKE UP、起きろよBaby
WAKE UP、一緒に楽しもうぜ
口笛を鳴らせ、
口笛を鳴らせ、
お前の考えひとつで どうにでもなるさ
お前の考えひとつで どうにでもなるさ
時は流れ人はまた去る(思い出だけを残して)
時は流れ人はまた去る(思い出だけを残して)」

と歌い出します。

ホーンが華やかに響きながら、ファンク・ビートを刻むギターにアフロの味わいが加わりながら、怒涛の音楽世界が驀進します。

この「みちくさ」は江戸アケミの暴力的なヴォーカルに女声コーラスが被さりながら、

「とんだところでみちくさしちまったぜ
とんだところでみちくさしちまったぜ

たまらん世界に、たまらん奴等
たまらん男につまらん女
たまらん世界に、たまらん奴等
たまらん男につまらん女
たまらん、たまらん、たまらん、たまらん
やりたい事が一杯残ってる
Com’on Com’on Com’on Com’on Com’on
俺と一緒に楽しもうぜ
Com’on Com’on Com’on Com’on Com’on
俺と一緒に楽しもうぜ
Hey、どうした!
Hey、どうした!
Hey、どうした!
Hey、どうした!
あの娘の家に行かなくっちゃ
あの娘の家に行かなくっちゃ」

この「みちくさ」には、江戸アケミに鬱積していた思いが凝縮したような歌詞もまた、光きらびやかナンバーです。ホーンの使い方が上手い一曲でもあります。

それにしても、このファンキーでアフロなビートでの疾走感は、JAGATARAしか出せない音楽世界です。最後の江戸アケミの叫び声、

「やりたい事が一杯残っている」との心の叫びは、江戸アケミの遺言にとれる哀しみも秘めたナンバーです。

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