ロバート・ジョンソン 四

2013年7月29日 Posted by seki

「Phonograph Blues」

相変わらずのウォーキングベースが冴えた一曲です。ロバート・ジョンソンの甲高い声から始まる一曲です。テイク1は、少し落ち着いた一曲として収められていますが、テイク2は、ロバート・ジョンソンが荒々しく歌っていて、情熱的です。ストローが冴え渡り、「phonograph」と歌うその様は、最早、ロバート・ジョンソンの独壇場です。

「32-20 Blues」

カッティングしたようなウォーキングベースが格好いい一曲です。曲が進むうちに、ロバート・ジョンソンは、我慢できずに、曲にアドリブ的な要素が加えつつ、とても情緒的な味わい深い一曲となっています。

「They’re Red Hot」

ストロークが何とも言えない味わいを醸し出す一曲です。ロバート・ジョンソンの歌声は、わざとしわがれた声っぽく歌っていて、ユーモアを醸し出しています。時折顔を出す、ロバート・ジョンソンの地声を織り混ぜるなど、やりたい放題の面白い一曲です、其処に魅力がある楽しい一曲です。

「Dead Shrimp Blues」

相変わらずの安定したウォーキングベースで、「I woke up this mornin’-nnn」と歌いだされ、何の飾りもないブルースに徹した一曲と言えます。ウォーキングベースにコードのカッティングなど、フィンガーピッキングの良さが前面に出た味わいのある一曲に仕上がっています。デルタ・ブルース・ブルースは、この一曲が一つの典型です。そして、もう一つが、ボトルネック奏法ですが、それは、次回に譲ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です