暗黒大陸じゃがたら 七

2013年8月30日 Posted by seki

「南蛮渡来」 六

6.「ヴァギナ・FUCK」

この曲の構造はとても単純です。ファンク・ビートに載せて、江戸アケミがこの卑猥な言葉「ウァギナ・FUCK」とただ、繰り返し叫んでいるだけなのです。性的なものは、青春につきもので、「ヴァギナ・FUCK」と叫ぶ江戸アケミは、たぶん、その虚しさつも知っていると思われます。

ただ、「ヴァギナ・FUCK」と叫ぶだけにもかかわらず、さまざまに感情が胸奥に去来します。この曲は、聴く者を江戸アケミ流のやり方で、煽情していますが、この2分足らずの曲で、性的なこと全てを語り尽くしたかのような感じさえ受け、この曲の最後に「アンタ微笑を読んだのかい それならもっと上手にやりな/彼氏をアクメに誘い込む/とっておきのフェラチオを」と投げやりに、そして罵るかのように喚く、江戸アケミは、この性に対しても禁忌などなく、全てもさらけ出す覚悟が、この曲には感じられます。

ただ、「ヴァギナ・FUCK」と叫ぶだけの曲でしかないにもかかわらず、この曲は、饒舌に物事を語り掛けます。

ぶっ飛んだパンクなナンバーです。

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