平井 堅-「僕の心をつくってよ」

2017年3月16日 Posted by seki

本日の一曲は2017年3月1日に発売された「映画 ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」の主題歌です。

歌うのはしっとりしたバラードを筆頭に透き通る歌声で聞く人の心を震わせる日本のシンガーソングライターの平井堅氏で、この楽曲が収録されたシングルは41枚目となります。

この楽曲が起用されたドラえもん映画は37作目になり季節は夏、あまりの暑さに氷山で涼んで、遊んでいたのび太は氷の中で不思議なリングを見つけます。

その氷が10万年前に出来たと分かり、ドラえもん達はリングを持ち主に返すべく、南極を旅する事にします。

やがて氷の下に眠る謎の古代都市を発見して、10万年の時を超えて、大冒険をすることになります。

そんな映画なら、明るくてわくわくする曲を想像するでしょうが、この曲は優しいピアノの旋律から始まり、大切な人を想う気持ちが盛り込まれた歌詞が色を添え、映画の内容を知らなくても「ずっと傍に居たい誰か」や「心から大切にしたい人」を思い浮かべる様な一曲に仕上がっています。

一人で聞くのも良いですが、「心をつくってくれる誰か」と一緒に聞くのも楽しみ方の一つです。

SMAP-「ありがとう」

2017年3月7日 Posted by seki

本日の楽曲は、またSMAPに戻りましたが、この楽曲も前回と前々回の記事で紹介した楽曲と同じくドラマの主題歌に起用された楽曲なのです。

SMAPの40枚目のシングルであり、発売されたのは2006年10月11日、起用されたのはSMAPのメンバーだった草彅剛氏が主役の関西テレビ制作のドラマ「僕の歩く道」です。

このドラマを含めて、設定や登場人物に共通点はないものの、草彅氏を筆頭に一部の出演者はタイトルに「僕」と付いたドラマ3作に出ており、この事から3作は「僕シリーズ3部作」と呼ばれています。

そのテレビドラマの最後を飾ったのが、この楽曲が起用された「僕の歩く道」です。

草彅氏が演じたのは先天的な脳障害の一つ「自閉症」の青年で、ドラマは彼と彼の周囲の生き方を描いています。

そんなドラマを飾る主題歌はストレートに「感謝」の気持ちを歌い上げています、生きる事の難しさ、一人では解決できない状況で立ち止まってしまった時、そんな時に差し伸べられる手の大切さ、支えてくれる人の大切さ、愛してくれる人の大切さ。

その全てに対して、タイトル通り「ありがとう」の気持ちが詰め込まれた一曲に仕上がっています。

Doughnuts Hole(ドーナツ・ホール)-「おとなの掟」

2017年3月5日 Posted by seki

本日の一曲は、いきなりですがSMAPではなく個人的に気に入っている火曜ドラマ「カルテット」の主題歌です。

歌っている「Doughnuts Hole(ドーナツ・ホール)」とは、この「カルテット」のドラマ音楽の為に中心人物を演じる松たか子さん、満島ひかりさん、高橋一生さん、松田龍平さんの4人が番組限定で結成したグループです。

このグループ名は4人がドラマで演じている四重奏、つまり「カルテット」のグループ名と同じ名前です。

作詞、作曲を手掛けたのは独特の世界観でファンを魅了するシンガーソングライターの椎名林檎さんで、この楽曲が収録されたシングルは2017年2月7日に発売されました。

このドラマは異なる弦楽器を奏でる男女4人がカラオケ店で一堂に会し、それから共同生活をしながら弦楽器のカルテットとして活動していき、話が進むにつれてメンバーの「秘密」と「恋愛模様」が明らかになっていきます。

「秘密」を抱えた歪さ、探り合う様な距離感を感じさせる歌詞、軽快な中に怪しさを感じさせるリズム、それら全てがドラマの内容と繋がっており、正に「ドラマの為に作られた一曲」と言えるでしょう。

SMAP-「Joy!!」

2017年2月26日 Posted by seki

このブログで同じグループの曲を幾つも紹介するのは珍しいですし、飽きた人もいるかもしれません。

しかし、個人的にまだ紹介したい曲があるので、もうしばらくお付き合い頂けると幸いです。

そんな本日は気分を上げたい時、楽しい気分になりたい時にオススメしたい一曲です。

この楽曲が収録されたシングルが発売されたのは2013年6月5日、メンバーだった香取慎吾さん主演のドラマ「幽かな彼女」の主題歌であり、彼が演じた教師「神山暁」が受け持った生徒達がミュージック・ビデオの撮影に歌の収録にはコーラスとして携わりました。

メンバーが主演のドラマ主題歌に起用される事は何度かありましたが、この曲は他の出演も関わっている、という珍しい楽曲です。

肝心の曲は、リズミカルでアップテンポの曲調で、そこに真面目になり過ぎて疲れて、それでも頑張る事はない、人生に喜びを、嬉しい時は喜んで、歓喜の声を上げてもいい、そんな内容の歌詞が添えられています。

聞けば思わず踊りたくなる、思わず歌いたくなる、そんな一曲に仕上がっています。

SMAP-「Dear WOMAN」

2017年2月14日 Posted by seki

本日は「バレンタイン」です、海外では男性から女性に、もっと細かく言うなら親愛の意を込めて贈り物をする日です。

日本でバレンタインが広がった経緯は諸説ありますが、大体は女性から意中の男性にチョコレートを贈るのが定番でした。

ですが、昨今では海外に倣って男性から渡す「逆チョコ」や友達同士で贈り合う「友チョコ」に頑張っている自分へのご褒美に買う「ご褒美チョコ」などバリエーションが豊富になりました。

そんな本日は「日本の女性達に贈る感謝と応援ソング」と言える一曲です、発売されたのは2006年4月19日、化粧品メーカーの資生堂の女性用シャンプー「TSUBAKI」のコマーシャルソングに起用されました。

明るいイントロから始まり、バックコーラスと共にSMAPのメンバーがタイトルに相応しく、日本の女性へ「感謝」と「好意」を込めた歌詞を歌い上げます。

聞き方によっては日本を訪れる人々に向けたウェルカムソングにもなるのが面白い所ですが、この曲をバックに颯爽と街中を歩く女性の姿を思い浮かべると、これほどピッタリな一曲は無いように思います。

SMAP-「Triangle」

2017年2月9日 Posted by seki

前回は男性から女性に「愛」を捧げる歌でしたが、本作は同じ「愛」でも少し考えさせられる楽曲です。

SMAPの38枚目のシングル、発売されたのは2005年11月23日、同年夏のライブツアーの中で初披露され、スポーツ中継のテーマソングに起用されました。

そして、24時間テレビで歌われたのをきっかけにファンの声に応え、満を持して発売されたのです。

この楽曲を手掛けたのは、前回の記事で紹介した「らいおんハート」のカップリング曲でありながら人気の高い「オレンジ」等の作詞・作曲を手掛けた市川喜康氏です。

そして、テーマとされている「戦後70年…平和を願って」に相応しく、透き通る様なピアノの旋律から始まり、やがて家族が代を重ねる様に様々な楽器が続き、最後はオーケストラを思わせる曲調になっています。

そこに重ねられた歌詞は、命の尊さ、家族を想う心、誰かを愛する気持ちは世界共通で、そこに壁はなく、トライアングルの様に繋がっている、と言う力強い内容になっています。

SMAP-「らいおんハート」

2017年2月5日 Posted by seki

節分も終わり、暦上は冬から春に向かう筈ですが、まだまだ寒さの続く本日は心温まる一曲として人気の高い「らいおんハート」と紹介します。

SMAPの32枚目のシングルで2000年8月30日に発売されました、そして、先週の記事で紹介した「セロリ」と同じく草彅剛氏が主演された日本テレビ系ドラマ「フードファイト」の主題歌に起用されました。

売り上げは2度目のミリオンセラーを達成する程で、カバーするアーティストの多いです。

曲調はゆったりしており、歌詞はライオンのオスが命がけでメスを守る姿がモチーフになっているらしく、男性が女性に自分が如何に相手を想っているかが綴られています。

この理由から特に女性ファンから人気が高く、理想の夫婦像を描いているとも言われています。

先週の「セロリ」が「恋」を表現しているなら、この楽曲は「愛」を表現していると個人的に思っています。

それ程にストレートな言葉が使われているので、男性が女性に対して歌うのは恥ずかしいかもしれませんが、愛を伝えるにはピッタリな一曲だと思います。

SMAP-「セロリ」

2017年1月26日 Posted by seki

寒さが日ごとに増していくような本日は、個人的に思い出深い一曲であるSMAPの「セロリ」を紹介します。

SMAPの25枚目のシングルで、発売されたのは1997年5月14日、CDの表題曲はメンバーだった草彅剛氏が主演の連続ドラマ「いいひと。」の主題歌に起用されました。

それまでメンバーが主演のドラマは幾つか放送されていたのですが、SMAPの楽曲がメンバー主演のドラマの主題歌に起用されたのは、珍しい事だったのです。

余談ですが、その後もメンバーの中で主演を務めたドラマで、SMAPの楽曲が主題歌に起用される事が最も多かったのは草彅氏でした。

ですが、この曲もSMAPの完全なオリジナルソングではなく、1996年9月1日に配信された山崎まさよし氏のシングル「セロリ」を清水信之氏がアレンジして、SMAPがカバーした楽曲なのです。

なので、曲調は山崎氏の特徴が出ており、ハーモニカとアコースティックギターだけで奏でられる程にシンプルで、歌詞も夏が苦手だったり、セロリが好きだったり、それと同じで互い好き嫌いもあるけど相手に好意を持っている事を伝えるストレートな内容になっており、覚えやすい一曲です。

個人的にドラマの内容が好きだったこともあり、今も自然と歌える一曲でもあります。

SMAP-「青いイナズマ」

2017年1月19日 Posted by seki

本日は、SMAPの代表曲の一つで今まで紹介した曲と同じく2016年12月21日に発売されたアルバム「SMAP 25 YEARS」に収録されている一曲を紹介します。

発売されたのは1996年7月15日、22枚目のシングルで、オリジナルではなく元は1994年4月21日に発売された林田健司のシングル曲である「青いイナズマ」をカバーした楽曲なのです。

この曲がSMAPの代表曲の一つになったのは、愛する女性が自分から離れていく不安と焦りを全面に押し出した大人の雰囲気を醸し出す曲調と歌詞に加え、サビの辺りでメンバーが口にする「Get You.」が印象的だったでしょう。

90年代のディスコミュージックを思わせる軽快なリズムに合わせ、女性の思わせぶりな態度に惑わされ、それでもいいと思う男性の心情が伺える一曲に仕上がっています。

因みに、このSMAPのバージョンでは原曲よりキーが下がっているらしく、先にSMAPの歌を聞いてから原曲を聞くのも一つの楽しみ方でしょう。

SMAP-「夜空ノムコウ」

2017年1月15日 Posted by seki

本日の一曲は偶然にも1998年1月14日、今日の前日に発売され、SMAPの27作目のシングル曲にて初のミリオンセラーを記録した代表曲の一つ「夜空ノムコウ」です。

作詞を担当したのは日本を代表するシンガーソングライターであり、音楽プロデューサースのスガシカオ氏でしたが、当時は駆け出しで、まだ有名になる前でした。

なので、ある意味で貴重な歌詞と言えますが、それを差し引いてもシンプルな曲調に溶け込み、思わず口ずさんでしまう印象的な歌詞があって、この楽曲は成り立っていると言えるでしょう。

まるで雪が降り積もる様なシンプルなメロディーから始まり、冒頭から曲を聞いている「今」から少し時を置いた「未来」か、それとも「今」から「過去」を見ているのか、まるで問いかける様な言葉で、一気に引き込まれるのです。

プロモーションビデオはメンバーが寒空の歩道橋の上で歌う構成になっており、アコースティックギターを主体にメンバーの口笛が流れるという曲と合わさり、どこか切なさを感じさせる「冬」のイメージを容易に連想させます。

作詞を担当したスガシカオ氏に限らず、数多くのアーティストもカバーしており、音楽の教科書にも採用され、SMAPが国民的アイドルグループと認識される要因にもなりました。